世界中に存在する幾多のPCの余ったリソースで、様々な分野の問題を解決を試みる
BOINC(Berkeley Open Infrastructure for Network Computing)。
現在、約30のプロジェクトが進行中であり、主要なプロジェクトの1つである
World Community Gridでは現在お馴染みの567の新薬候補を探る解析が行われている。
プロジェクトにもよるが、WindowsやLinuxの他にもandoirdやFreeBSD、x86だけではなくARM CPUにも対応しており、スマホからサーバーまでカバーできる。
約14万人、約80万台から成り立つ、とてつもなく大規模な分散コンピューティングといえる。
BOINCサーバーから各コンピューターに課題が与えられ、その課題をクリアするとクレジット(功績ポイント)が与えられる。
もし課題をクリアできなかった場合は、別のコンピューターにその課題は廻される。
個人でプロジェクトに参加するとチームに加入することができる。
各プロジェクトにはチームごとのクレジット数や参加人数などのランキングが公表されており、上位にはTeam 2chという"ねらー"有志のチームも存在する。
もちろん、新規にチームを設立することも容易にできる。
私は新しくチームを作ってみたくなった。
Raspberry PiやJetson Nanoといったシングルボードコンピューターのみで構成するチーム。
そのようなコンピューターにはナントカパイって名前が多いからOPPAIというチームにしよう、と考えた。
うまく人が集まればランキング上位に「OPPAI」の名前が上位に来ることだってあるかもしれない。
だけど、シングルボードコンピューターの定義が曖昧なのだ。
PC用の高性能・高消費電力なCPUを搭載したマザボードでさえシングルボードコンピューターと言えなくもない。
新チーム構想は発想から10分で消え去った。